カーグラフィックの12月号で松任谷正隆氏の
いつものコーナーでプジョーについてのコメントが実におもしろく興味深い内容だったので紹介させていただきます。
CG09-12 225ページからの抜粋(クルマ、買い替えの時期です)より...
ゴルフGTIを借りて、よかったら絶対に買おうと密かに思っていた。去年、プジョー207シエロを買ったばかりではあるが、こればかりは仕方あるまい、どう考えてもプジョーに勝ち目はない、と思ったからだ。.....
ここからが今回の本論である。まず、ゴルフから乗り換えると、想像以上に開放感があることに気づいた。シエロのグラスルーフに負うところも大きいが、サイドも含めて、グラスエリアの大きさ、ウェストラインの低さがドライバーをリラックスさせる。少なくとも街中を走り回るのなら、死角は少ない方がいい。エンジンも、高速にならない限り、ゴルフよりもむしろ軽く回って使いやすい。セッティングのせいか、こちらのほうがトルクがあるように感じるのだから不思議だ。.....
決定的に不利なのはステアリングのフィーリングで、.....
しかし、及ばないのはフィーリングだけで、実際にステアリングを切っていくと、これはこれで実に自然でいいことに気づく。切ったとおりにクルマが動くのはむしろプジョーのほうである。さて、ゴルフほど剛性感のないプジョーのボディは、街中での路面ではもっといやな動きをするか、と思っていたら、実はさほど差がないことにびっくり。.....
もっとびっくりなのは前時代的な4段トルコンATが、最新のDSGと比べて想像ほどの差を感じさせなかったことだ。.....
どうして、どうして、煮詰められたものにはそれなりの味がある。面白いものである。
さて、最終章は高速道路でのマナー。GTIは非常に洗練された
もちろん大きなクルマではないからそれなりの、マナーで走れるわけだが、
個人的にはここはプジョーの勝ちとしたい。圧倒的な直進性はプジョーの得意とするところで、この場面でのフラット感に関しても207がひとまわり、いや、ふたまわりくらいリードしているように思う。パワーはターボも持たない1.6lエンジンだから絶望的ではあるが、それさえ我慢できれば、楽ちんなのは207である。
まあ、そのほかにもいろいろあるが、そんなわけで、このたびGTI購入は見送ることにした。
松任谷正隆氏所有の
プジョー207シエロと
最新のゴルフGTIを比べたコメントでした。
それでは又...